子どもを怒鳴ってしまった後、「ごめんね」より先にやるべき3つのこと

怒鳴った直後に、スマホを開きましたか?

「子供 怒鳴った」「育児 怒鳴ってしまう」

そんな言葉で検索して、この記事にたどり着いたのなら、あなたはすでに、十分すぎるくらい反省しています。

自分を責めている親は、怒鳴ったことを後悔している。後悔できる親は、子どものことを本当に大切にしている。この記事を開いた時点で、あなたはそれを証明しています。

ただ、「ごめんね」とすぐ謝るのは、待ったほうがいいかもしれません。

「ごめんね、という前により先にやること」があります。それを知っているだけで、今夜の選択が変わります。

怒鳴った後、「あやまるより先にすること」がある理由

怒鳴ってしまった直後、多くの親がすぐに子どものところへ戻り、謝ろうとします。

気持ちはわかります。罪悪感がある。早く解消したい。子どもの顔が気になる。

でも、そのまま謝りに行くのは、逆効果になることがあります。

感情がまだ高ぶっている状態で謝っても、言葉が上滑りします。声に刺が残っていたり、謝りながらまた言い訳が口から出てきたり。そして子どもには、その「温度」がそのまま伝わります。

もう一つ、気をつけたいことがあります。

「怒鳴る→謝る→また怒鳴る→また謝る」というサイクルを繰り返していると、子どもが学習することがあります。「怒鳴られても、謝ってもらえれば終わる」と。

謝罪がループのリセットボタンになってしまうのです。

だから、まず謝罪より先にやることがある。

自分を落ち着かせること。

これはあなたのためではありません。子どものためです。落ち着いた状態の親が届ける言葉だけが、子どもの心に届きます。謝るのはそれからで、十分間に合います。

なぜ共働きの親はイライラが爆発しやすいのか

「怒鳴ってしまうのは、私がダメな親だから」

そう思っているなら、少し待ってください。怒鳴ってしまう原因を、正確に見ておく必要があります。

原因①:脳が限界を超えている

睡眠不足や慢性的な疲労が続くと、どうやら脳の「理性をつかさどる部分」の働きが落ちて、代わりに「感情をつかさどる部分」が過剰に反応しやすくなるらしいのです。

つまり、些細なことで怒鳴ってしまうのは、あなたの「心が弱いから」ではない。脳が、正常に動けない状態に追い込まれているから、というわけです。

体が限界を超えれば、足がもつれて転びます。脳が限界を超えれば、感情がもつれて爆発します。どちらも、あなたの意志の問題ではない。

原因②:帰宅後の「第二のシフト」で限界が来ている

仕事を終えて帰宅しても、そこから家事と育児が始まります。保育園のお迎え、夕食の準備、お風呂、寝かしつけ。体は帰宅しても、「仕事」は終わらない。

「毎日毎日涙が止まらない」「辛いと感じる日の方がずっと多かった」…そんな声が、同じ状況の親たちから数え切れないほど上がっています。あなたが感じているしんどさは、あなただけのものではありません。

感情にも、どうやら容量があるらしい。満タンのコップに水を注げば溢れるように、限界まで消耗した状態では、ささいな引き金で溢れ出してしまうものです。

怒鳴ってしまったのは、あなたが消耗しきっていたからです。それが、正確な原因です。

怒鳴った後、今夜できる3つのこと

では、今夜どうするか。

「今、一人で、すぐに」できることだけを書きます。

① 少しの間、違う部屋に移動する

子どものそばを離れることに、罪悪感を感じる人がいます。でも、怒鳴ってしまった直後に同じ空間にいることが、さらに状況を悪化させることもあります。

3分間だけ、別の部屋に行ってみてください。トイレでも、洗面所でも。

「逃げた」ではありません。これは、次の爆発を防ぐための安全弁です。子どもを守るための3分間です。

深呼吸でも、水を飲むだけでも構いません。「まだ怒りが残っているか」を確認して、落ち着いたと感じたら戻ります。それだけでいいわけです。

② 落ち着いてから、謝り方を変える

気持ちが落ち着いたら、子どものところへ戻ります。

そのときの言葉を、少しだけ変えてみてください。

「ごめんね」だけでなく、「怒鳴りすぎた。あなたが悪いんじゃない」という一文を添えてほしいのです。

子どもは、怒鳴られた後に「自分が悪かったから怒られた」と感じやすいものです。その誤解が積み重なると、自己肯定感に影響します。

「怒鳴ったのは私の問題で、あなたのせいじゃない」…この一言が、子どもの心を守ります。

しゃがんで、目線を合わせて。静かな声で届ければ、それで十分です。

③ 引き金になった状況を、1つだけ変える

謝り終えたら、今夜のうちに一つだけ考えてほしいことがあります。

「何が引き金だったか」。

  • 夕食の準備中に子どもが邪魔をしてきたとき
  • 着替えを何度言っても動かなかったとき
  • ぐずってお風呂入りたがらないとき

その「引き金の場面」を一つだけ特定して、その状況を避ける仕組みを一つ作ることができるか、考えてみてください。

例えば夕食の準備中に良く爆発してしまうなら、その時間だけ動画を見せる。着替えがこじれるなら、順番や手順を変えてみる。

「動画を見せることへの罪悪感」と「怒鳴ることへの罪悪感」…どちらが大きいですか。

手を抜くことで怒鳴らないでいられるなら、それは立派な判断。引き金を減らすことが、繰り返しを防ぐ一番の近道です。

怒鳴る引き金になる家事の負担を減らす具体的な方法は、こちらの記事でも整理しています。→共働きワンオペが限界なら、逃げていい。今日できる5つの方法

「また怒鳴るかもしれない」という不安との向き合い方

今夜は何とかなった。でも、また同じことを繰り返すのではないか?

その不安は、正直で誠実な感情です。

でも、「もう二度と怒鳴らない」を目標にすると、かえってループが深くなることがあります。

完璧な目標は、一度でも破れた瞬間に「やっぱり私はダメだ」という自己嫌悪を生みやすい。そしてその自己嫌悪がストレスになって、次の爆発の火種になります。

そこで、目標を少し変えてみてください。

「怒鳴らない親になる」ではなく「怒鳴る回数を、少しずつ減らす」。

それだけで十分です。

今月5回だったものが来月4回になれば、それは前進です。ゼロにすることが目標ではない。減らすことが目標です。

そして、怒鳴ってしまった自分を「ダメな親」と呼ぶのをやめてほしいのです。妻がほぼ一人でこなしてきた毎日を間近で見てきた夫として、正直に思うことがあります。消耗しきった状態の人間が、毎日完璧に感情をコントロールできるはずがない。怒鳴ってしまうのは「親として失格」なのではなく、「消耗しきった人間が限界を超えた」というサインです。

サインは、無視するものではなく、受け取るものです。

今夜この記事を読んだこと、それ自体がすでに「次」への一歩です。

消耗しきっている原因をもう少し掘り下げたい方は、こちらも読んでみてください。→「子育てしんどい、もう限界」⇒向いてないんじゃなくて、頑張りすぎなだけ

まとめ:怒鳴った後、今夜やること

今夜できることを、もう一度整理します。

  • まず3分、別室に移動して自分を落ち着かせる
  • 落ち着いたら「怒鳴りすぎた。あなたが悪いんじゃない」と目線を合わせて伝える
  • 引き金になった状況を一つ特定して、避ける仕組みを一つ作る

怒鳴った後に検索したあなたは、すでに十分反省しています。

あとは、自分を許すだけです。

消耗しきった状態でも、今日も、子どもの隣にいることができた。それだけで十分です。それだけで、あなたは今日の合格点をとっています。

共働き育児のしんどさを丸ごと整理したページはこちら

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